節目

社会人一年めおわり。

 

節目。

 

もし節目がなければ宇宙空間を漂うようなもので、果てしなさに絶望するかもしれない。

だから、人は節目をつくる。

さ、あしたも頑張ろ、って。

 

今日、浜松の都田にあるドロフィーズに行ってきた。

 

一見オシャレなカフェや雑貨屋さんが並んでいて、ほー。といった印象だった。

 

でも、どこか居心地がよかった。

 

その地に馴染んでるというか。

 

働くスタッフもどこかいい顔をしてた。

 

よく田舎にある、移住者がつくった「イベント感満載」の似つかないヨソ者の匂いはしなかった。

心地よい風が吹いていた。

 

「そこの蔵は近所の方に譲ってもらったんです。」

 

なるほど、しっかり地元のひとと関係を築けてるなぁ。

 

「でも、よく譲ってくれましたね。」

 

「今の社長が、20年前から小さな事務所でコツコツとやってきたんです。

この街ができて、人が来てくれたのはついこの間ですよ。」

 

何か、全身に風が流れこんだ感覚がした。

 

ほんのちょっとした感じ方の背景に

相当な労りがあると知るとゾッとした。

 

焦りは禁物だと

肝に銘じてたつもりだったけど、

今回実感として得たようだ。

一過性のものなんて無いんだと。

 

帰ってから調べると

社長はハーバード卒、大手建築出身だそう。

こんな大物でも、大物だから

地道さと真摯さを大切にしてきたのだろう。

 

20代は土壌づくり。

もっと言えば30代も。

 

初老のオヤジになった時に

面白いオヤジになってるか

つまらないオヤジになってるか。

 

そう考えると、今の肥やしの期間って

大事やなぁと。

 

 

社会人一年め。

会いたい人には会うようにした。

まず何でもやってみようとした。

仕事(遊びも)のやりやすさって人間関係の築き方だって学んだ。少しは。

 

二年め。

小さくコツコツと。

視点はもう少し向こうに。

 

 

卒業のタイミングなんてないから

自分でつくるんよね、節目。

 

まだまだ。

タケノコのようにすくすくと。